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日本のITS、狭域通信サービスの本格化は2010年 - マイトガイ「S」の自動車特選街

日本のITS、狭域通信サービスの本格化は2010年

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●日本自動車研究所は、日本における高度道路交通システムことITS産業動向の調査研究報告書をまとめた
巷ではもはやカーナビのないクルマは考えられないくらいカーナビ市場が成長。05年度末までの累計出荷は2500万台、07年度末で3400万台の出荷を見込んでいる。

●さらに当初伸び悩んでいた自動料金収受システム(ETC)の車載器マーケットでの03年度の販売台数が前年度比3倍の180万台。あと5年以内には1600万台になると予測。ようやく利便性が浸透してか着実に拡大し続けているようだ。

●こうなると気になるのは、DSRCこと狭域通信サービスの行方。このDSRCと言うのは、Dedicated Short Range Communicationの略で、日本語の直訳では「専用狭域通信」の意。
つまるところ路側に設置された無線装置と、車載器の間で無線通信を行うしくみだ。今もETCとして実用化されているものだが、今後はガソリンスタンドでタイヤの空気圧やオイル交換時期が相互通信で自動的に判別できたりするカタチに発展する見込み。

●このDSRCの普及効果は絶大で、ハイテク通信機器の好き嫌いに関わらず、この時代の流れが一般ドライバーを飲み込むことになる。いよいよ情報の大切さが身にしみる時代がやってくるだろう。
ちなみに同計画に深い関わりを持っている電気通信技術審議会は、来る2015年までのDSRCサービス累積市場を12兆円と試算しているほど。 本格実用化は2010年頃になるとギョーカイ雀たちにささかれている。

●他にも自動車を取り巻く通信関連では、目まぐるしい動きが表面化しており、この20日からは新たなモバイル放送も開始になる。
これは東芝やトヨタ自動車など88社が出資して設立したモバイル放送で、モバHO!という名称で始まる携帯型専用端末向け衛星放送である。

●端末販売は、東芝やシャープから携帯端末が11月に発売されるが、他にも携帯電話や車載用端末も順次用意される。
気になる加入料は2500円、月額基本料400円で、料金は拡大するが最大で約40チャンネルが受信可能だそう。

●サービス開始当初は、ラジオ30チャンネル、テレビ7チャンネル、データ放送サービス60タイトルという布陣。より細かくみていくとテレビ番組はNHK、NNN、CNNj、日経CNBCのニュース。ラジオ番組では有線ブロードネットワークスからの11チャンネル、オリコンランキングの紹介番組、アメリカFM局のサイマル放送も提供されるらしい。

●今後3年で加入者510万人を見込んでいるらしく、こうなると未来に向けたドライブインフォメーション情報など、車載機を介した新しい情報メディア網が誕生する可能性は高い。まさに情報の洪水が始まる訳で、情報提供側は使いまわしによる収益拡大が見込めるが、受け手側は情報入手先の選択眼がますます必要になりそうではある。

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このページは、kenjiが2004年10月 6日 01:59に書いたブログ記事です。

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