●佐藤琢磨は来る2005年に向けて現チーム残留...などという流れのなか、マクラーレンのD・クルサードは引退の可能性が浮上。それとは入れ替わりにモントーヤがマクラーレン入り濃厚など、早くもF1シーンはストーブリーグ突入の予兆が色濃い。
●そのモントーヤは、中東で開催される「A1グランプリ」に参戦するかも、との噂が出ている。出走チームはコロンビアナショナルチームだそうで、実のところ同国とは割と縁の深い筆者は冬のレースシーズンを早くも楽しみにしている。
●今やモントーヤの母国では、彼がアメリカからヨーロッパに渡って以来、F1こと「エッフェ・ウーノ」の人気はうなぎのぼりである。この流れは佐藤選手を配する我々日本人の感覚に極めて近い。
さて、ちなみにその「A1グランプリって何じゃらホイ」と思われた方は多いハズ。これは中東の産油国ドバイが、今年春先にブチ上げた新レースプランのこと。資金にはコト欠かないドバイ王室が無制限に投資する意欲を見せており、不景気風吹き荒ぶ日本国民にとっては夢の様なおハナシではある。
●気になる使用マシーンは、英国ローラ・インターナショナル社のシャシーを使う。これに3500ccクラスのユニットを載せ「ハードウエアとしては完璧なイコールコンディションで勝負する」という潔いレギュレーション設定が大きな特徴である。いわばちょっと前のフォーミラー・ニッポンのノリのクルマを参加選手全員が駆る感じだろうか。
開催地域はアジア、アフリカ、中東など、一般的にレース開催の少ない地域を対象に興行展開していく。
●先にも言ったが、イコールコンディションが同選手権の肝なので、今ハヤリの電気的システムは一切搭載されない。優勝賞金は200万ドルとF1に比べれば大したことないが、全レースで5位以内に入賞したチームは、参戦費用を主催者が負担する太っ腹振りも発揮すると聞いている。これら前評判通りならかなり熱いレースが展開されそうな気がしており、望外に愉しめるのではないかと密かに期待している。
●「熱い」と云えば、かつてF1シーンでひときわ熱い走りを披露したネルソン・ピケ。その息子のアンジェロ・ピケが若干19歳2か月で、英国F3チャンピオンを獲得した。
●残念ながらアンジェロ・ピケのナマの走りは未だ見たことないけれど、サラブレッドの血を受け継いだ2代目ゆえ、オトーちゃんと同じくクレバーな走りをする選手なのかも。ちなみに実は筆者としては、4輪よりも2輪のクチなのであるが、今年は佐藤選手効果もあってか4輪の方に注目しがち。2輪にも良い日本人選手は多いけど、近頃は一時期の勢いが薄らいだ気がするのは筆者だけの感覚なのであろうか。
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