●銀色のクルマが安全?●
ー銀色車の重大交通事故遭遇率が白い車の4割?ー
ニュージーランド・オークランド大学の研究チームが、1998年4月から99年6月、オークランドで発生した交通事故のうち重大事故を抽出。英医学誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」で、茶色や黒の車の重大事故率が白の2倍であったとの調査結果が発表された模様。同チームではクルマの構成比の中、仮に銀色車の比率が増えるなら、交通事故の死傷者が減る可能性があると指摘したそう。
より具体的には、白の車が重大事故に遭う確率を1とした場合、銀色の車の重大事故率が0.4と最も低かった。ちなみに2位は灰色の0.6。茶色の2.1、黒の2.0、緑の1.8と順次高い重大事故率データを記録。そいでもって青0.9や黄色0.8、赤0・7は白と大差ないという結果。
でも車種そのものの分類をしたのかは不明。そう言えば米国でホワイト車といえば、日本人が考えるイメージとは随分違う。実は相当スポーツ感覚のある車車色という感覚だ。実際あちらのクーペやSUVにはホワイトカラーが映える。
つまり、こういう調査結果はそのクルマ・車体色を選ぶ背景も考えなきゃいけないのである。 一方、日本で白いクルマと云うと、バブル期のディズニーランドで自分のクルマが見つけられないほど、白いマークⅡやソアラなんかが流行った。
その後、ヴィッツがこうしたモノトーン志向を打破。当時のオートカラーアワードを受賞した。しかし今でも白いクルマが好きな国民性というのは根強く残っている。少し前には、モデル末期の販売不振時にホワイトカラーエディションを投入するというケースが多かったし。そのうちお目当てのクルマにホワイトの特別仕様が出ると、その固体はモデルチェンジが近いというサインとしても受け取れる。これは日本独自の傾向である。