HOMEサイトマップ第4面●自動車社会・話題

第38回 東京モーターショー開催を前に各社出展概要発表! - マイトガイ「S」の自動車特選街

第38回 東京モーターショー開催を前に各社出展概要発表!

| コメント(0) | トラックバック(0)

●来る11月3〜7日に千葉市の幕張メッセで一般公開される「第38回 東京モーターショー(働くくるまと福祉車両)」。今回は113社が約300台を展示する予定。
まぁCVベースのショーなので、とっても地味で、その規模も乗用車主力で開催する奇数年の同ショーに比べるとホントに小さい。けれど各社共に出展詳細は、すでに発表している。
ちなみにこうしたCV系のショーは、電装メーカーや普段あまり社会に向けてアピールすることがない企業の技術が公開されるので、クルマ好きのオタク系マニアだけなく、社会インフラや交通環境に興味のある向きならきっと愉しめるハズ。

●順を追っていくと、まずは商用車ペースでは業界トップ。近頃は大株主トヨタとの連携で、以前までは単価が低く儲からないと放置していた小型トラック市場に進出している日野は、「安全+環境フロントランナー」をテーマに参考出品車12台(ハイブリッド車6台)、市販車2台、技術展示物3点を出展。
今回のショーでは、ブルー系のカラーがイメージコンセプトらしく、どのクルマもデザイン的には近未来を思わせるものになっている。
目玉は、乗用車との正面衝突被害を軽減する衝撃緩和フロントストラクチャー内蔵の「ASVコンセプトL」。車輪に巻き込み防止カバーを装着、さらにミラーに装備した複数のカメラで周囲の歩行者を確認することで死角ゼロを目指した小型集配トラック「ASVコンセプトC」など、周辺安全に配慮した内容を全面に押し出す。
いずもASVコンセプトということで、通信装置の搭載などITSインフラに対応した装備が搭載されている模様。もちろん定番のパリダカ出場車「日野レンジャー」も出ている。

●日野の豊富な出展構成のなか、親会社たるトヨタは、商用ベースではあるがソフト路線を打ち出している。
ただいつもの乗用車系統とは違い正直言ってあまり派手さがなく、少し寂しい気もするのだが、今回はグループのなかでCVを担う日野に主役を譲った恰好なのかも知れない。
具体的には、メタリックカラーが目印で野外演奏向けの移動音楽スタジオ兼DJブースになる新型「ハイエース」のカスタマイズカー「HIACE Sound Satellite」。レーシングカートを2台積載するスペースを確保、リフトや工具を収納できる大型観音開きバックドアを設定した新型「レジアスエース」のカスタマイズカー「REGIUSACE MY KART FACTORY」。
さらに国内でもラグシー仕様ベースとして考えれば、なかなか面白いと思える米国市場向けV8エンジン+高出力モーターのハイブリッドのフルサイズトラック「FUTURE TRUCK CONCEPT」など参考出品車6台、市販商用車および市販福車両11台の計17台の車両を出展。

ダイハツは、商用車・福祉系スモールカーの未来像を提案。次世代の軽商用コンセプトカー「FFC」、「FRC」、基本性能を一新した新軽商用車「New HIJET CARGO」、「New HIJET TRUCK」、自操式福祉車両「Mira Selfmatic」、ハイブリッド車「New HIJET CARGO Hybrid」などを出品。

●先般、世界初の尿素SCRシステムを実用化した日産ディーゼル工業は、超高圧燃料噴射でPMを低減する新GE13エンジンと、それに組み合わせる尿素水「AdBlue」タンク、NOxを低減する尿素SCR触媒等をフレームに搭載したカットモデルを展示。さらに直噴CNGエンジン搭載の中型CNGトラック「CONDOR(コンドル)」など、燃料経済性と環境対応の両立を実現する車両を6台展示。屋外開催の商用車同乗試乗会では「CONDORキャパシターハイブリッドトラック」に乗ることが可能。

日産自動車は、参考出品車の「キャラバン ボックス イン ボックス」の他、福祉車両ではティーダ「アンシャンテ」を筆頭に軽自動車から商用車・スポーツカーまで幅広いラインナップを展示展開する模様。

●トラックメーカーとしても建設機械、マリン・産業用エンジンでも世界のメジャーブランドであり、FH・FMでディーゼル車に対する東京都環境確保条例・平成17年規制適合を発表したボルボは、主力モデルの環境性能を中核に展開するかたちになりそうだ。

●ダイムラークライスラーの完全連結子会社となったものの、三菱ブランドとして、今回CVシーンを担う三菱ふそうは、なんと展示車が3台だけという寂しさ。東京モーターショーへの出展を大幅に縮小した恰好だ。
その代わりに、同ブースで品質問題がらみのコーナーを設置。同問題や企業文化改革への取り組みについて展開される模様。気になる車両展示は、コンセプトカー「FUSO CONCEPT」、大型トラック「スーパーグレート ハイルーフダンプ」、ハイブリッド小型トラック「キャンター HEV」。

●一方、「ITS世界会議 愛知・名古屋2004」への出展概要を発表したり、また、FIAからWRC不参加の罰金を請求されたりと、何かとお騒がせな三菱自動車
同社は、テレマティクス実験車「iT−グランディス」や、PDAを応用した運転支援システム(レーン逸脱警報システム)など「タウンボックス 車いす仕様車(車高ダウン式)」「グランディス 助手席ムービングシート仕様車」「ランサー セルフトランスポート仕様車」など市販福祉車両を計5台出展。

●1896年にトラックを世界で初めて送り出したダイムラークライスラーは、先般インターナショナルトラックオブザイヤー2004を受賞したACTROSなど、車両安全性や環境性能を全面に押し出した展開になりそうだ。ちなみにACTROSでは、PM低減装置を搭載することなく、東京都環境確保条例、第二次規制をクリアすることを謳っている車両だ。

●経営資源を国際的に活況を極めるディーゼルエンジンビジネスに集中。昨今は乗用車事業撤退もあって、一般ドライバーには馴染みが薄くなりつつあるいすゞは、障害のあるトラックドライバー向けの電動補助装置やクラッチ操作を伴わないMT「スムーサーG」で運転する「ギガマックストラクタ」ベースの車椅子対応福祉車両。生産体制をタイに集約。同国から70カ国に輸出しているピックアップトラック「D-MAX」など12台の車両(参考出品車7台)、9基のパワートレインの他、商用車用テレマティクスを出展。

マツダは、来春モデルの「プレマシー」が出品の目玉。他に「ボンゴバン コンセプト」「ボンゴトラック キャンパー仕様車」。環境技術の「RENESIS水素ロータリーエンジン」ディーゼルの「MZR-CD with DPF」を展示。

スズキは、新型アルトベースのフラワーショップ車「アルト ハートスタンド」など移動販売を目的とした車両など、さすがに堅実性を全面に押し出すスズキらしい出展構成。垂直式ゲートリフトを装着した軽のオートバイ運搬車「キャリイ ゲートリフト式バイクキャリイカー」も出品。

ホンダは、外見は普通のコンパクトカー風でドアを開くとトラック並みの荷物を積載可能なピックアップバン「P・V」。ホビーライフを楽しむ新提案トラック「HOBICK」。車いすドライバーでも愉しめる「アルマスコンセプト」などを出展している。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://sakaue.to/mt-tb.cgi/14

コメントする

このブログ記事について

このページは、kenjiが2004年10月16日 20:19に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「日産ティーダの発売でシニアパワーが遂にクルマ市場に炸裂」です。

次のブログ記事は「自動車盗難の被害者必読! 愛車捜索blogが誕生」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。