●20世紀終盤頃から、高級4WD車をターゲットにした自動車盗難が急増。しかも最近は窃盗の手口がより巧妙・組織的になり、しかも対象車を問わない無節操振りが目立ち始めている。おかげで愛車の盗難被害に肩を落とすドライバーは絶えない。
●もちろん自動車オーナーがそのまま手をこまねいているだけでは、愛車は返ってこないから、イモビライザーなどのエレクトロニクスタイプから原始的なロック装置に至るまで、多彩な自動車盗難防止装置が爆発的に普及するようになった。
●そもそも当初は、大規模な「盗難マーケット」であった米国・西海岸経由で沢山の輸入品が日本国内に流入していたが、今では日本製・海外製を問わず、多数のセキュリティ装置が世の中に溢れ返っている。ゆえに自動車損害保険業界では、こうした自動車盗難装置の「格付けが必要」と言われているくらいの活況さである。
●しかし、以来、自動車盗難そのものは実のところそれほど劇的には減少していないようだ。そんな折り、自動車捜索を社会に広く呼びかけることのできる画期的な愛車捜索依頼blogが、日本のネットワーク上に登場した。
●ちなみにこれは数年前からWeb上で盗難車・轢逃げ車 指名手配機構を立ち上げて、盗難車捜索を熱心にサポートしている日本ジャーナル社の活動の一部だ。そもそも同社は、永らくアフターマーケット向けの報道媒体を発行し続けている会社。特に板金整備市場では知らぬ者はいない老舗メディアである。
●Web上の方の活動はすでに自動車雑誌でも取り上げられ ているようだ。で、今回はさらにその活動をblogとして拡張。これによって被害者はより迅速な行動がとれるようになった。
●だいたい盗難されたクルマ達は、そのまま即刻分解されたり、驚くほど迅速に海外に持ち出されたりするので盗難予防は大事だが、もしも盗難されてしまった時は、早期発見でないと手元に愛車が返ってくる可能性は限りなく低くなってしまう。だからこそ折角の公開サイトを活用して自動車盗難を撃退したいと思う。
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