●米国ホンダが、自社のWebサイト上で、燃料電池車 FCXの一般市民向け個人リースを開始したと発表している。
●燃料電池車を世界初の自家用車として自宅に迎えた何ともうらやましい方は、カリフォルニア州在住の一般家庭なんだそうだが、実のところもっとうらやましいのはその契約料金。なんと月あたり500ドルと超破格なのだ。ちなみに米国ホンダでは、2002年12月からロサンゼルス市へ燃料電池車のリースを行っている。
●一方先般ミシュランが開催し、筆者もおっとり刀で参加した「ビバンダム・フォーラム&ラリー」で、かつて京都議定書が決議された京都国際会館から、長久手の愛・地球博会場までのラリーコースで沢山の燃料電池車が参加したほど、燃料電池車先進国なハズの日本。しかし現状ではトヨタがこの7月から政府機関向けにようやく燃料電池車のリースを開始するという状態。しかもその料金は月105万円と米国の個人リースとは比較にならないほど高い。
●そうした燃料電池車といえば懸案のCO2削減がある。日本ではいよいよ達成が怪しくなってきた京都議定書の割り当て数値目標のクリアを目指し、政府や各省庁、東京都など自治体。企業活動でもようやくエンジンが掛かり始めたところ。しかし欧州でCO2削減の立役者となりつつあるディーゼルエンジンへの強いアレルギーを取り除くことなど、今後の国民意識の変化が日本ではCO2削減の鍵を握るだろう。
●ちなみに昨今は「クールビズ」という言葉を筆頭に、環境庁が黒子になって打ち出した「チーム・マイナス6%」が爆発的な成功をおさめつつある。日本人は割とブームに乗り易い国民性なだけに、こうしたプロモーション活動が果たす役割は大きいが一連の環境活動が、自動車を取り巻く旧い認識や価値観を大きく変えてくれることを期待している。
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