●東京部品工業がモータの駆動力でパッドを締め付けるという電動ディスクブレーキを試作した模様。この仕組みはモータの回転を2段の遊星歯車で無段階で締め上げて減速するというもの。
●そのスムーズさがどんなものかが気になるが、これが実用化すればABSや細かな姿勢制御にブレーキ力が利用可能になる。いよいよ自動運転も間近になりそうな気配濃厚で、21世紀末の自動車は現在のものとはまったく違う使い勝手を可能とする乗り物になっているかも知れない。
●当初はエンジンの制御装置から始まったエレクトロニクス化だが、自動車全体を電子機器が支配するようになれば、自動車開発の中枢機構は現在の自動車メーカー主導から部品メーカー主導に移っていく可能性は高い。技術者が憧れる未来の技術がエンジン設計ではなくなるのは確実と言えそうだ。
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