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原油高騰の余波、アジアでバイオディーゼル活用を誘引 - マイトガイ「S」の自動車特選街

原油高騰の余波、アジアでバイオディーゼル活用を誘引

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●マレーシア政府が公用車への天然ガス車の積極利用や、軽油にパーム油を混ぜたバイオディーゼル普及に向け調査を進めるそうな。またほかにも多彩な代替エネルギーを模索していく方針という。

●まぁ無理もない話で、ただ今マレーシアのガソリン価格は10月1日に値上げされて以降、上昇し続け1バーレル当たり201.40Mドル(53米ドル)となっている。ちなみにこのバイオディーゼル、近年になって耳に入り始めた向きもあるかも知れないが、実際には自動車誕生の前からの深〜い歴史が横たわっている

●ちなみに上記の歴史にも、「製造の容易さやリサイクル性に惚れ込んだフォードが、バイオマス燃料に着目した」という記述があるが、実際バイオディーゼル燃料は、エステル化の原理を使えば自宅でも簡単に造ることのできる燃料のひとつである。それに実は日本でもアルコール燃料の歴史は結構旧いのである。

●かつては、石油不足を補うため1937年にアルコール混入法が成立。20%程度までのエタノールがガソリンへ混入を許可され使用していた経緯があるのだ。ただ昨今の日本では、バイオマスでも「ディーゼル」という名称がつくと、どうもマイナスイメージが強くなる。しかし欧州ではバイオマスディーゼルが社会を変革しつつあるほどである。

●大豆油や菜種油、向日葵油にパーム油と、油脂材料も豊富なバイオマス燃料。日本国内ではライオンが積極的な研究を重ねており、山海堂のENGINE TECHNOLOGYにも研究レポートが掲載されている。
一方、南米ブラジルの影響もあってか米国・ネブラスカ州では、穀物からのエタノールを10%以上含む燃料に1ガロンあたり3セントのガソリン税を割引く法案が1973年に成立している。

●続く1978年10月には、このバイオマス燃料のガソホール1ガロン当たり4セントの免税を実施するエネルギー法案が可決。今日では国家援助のもと燃料用アルコールの研究が進められ、一般にバイオマス燃料が流通している。

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このページは、kenjiが2004年10月21日 22:46に書いたブログ記事です。

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